2007年12月9日日曜日

「味は同じなので、産地表示などはどうでもいいと思った」(船場吉兆取締役)




但馬産と偽って九州あたりの牛肉を使っていた船場吉兆の責任者の弁。あはは、これは大名言だな。

今朝の日経「中外時評」で読んだが、百貨店の生鮮食品売り場では一尾7500円のサバが売られているという。「関サバ」と言うらしい。豊後水道で獲れたサバのことを指すが、同じ豊後水道のサバでも対岸の宇和島で水揚げされると「関サバ」とはならないので普通の値段で売られていると聞いた。全くアホらしいことである。

吉兆は腐っても鯛。食材の善し悪しぐらいは判断が付く。そのプロがニッポンのブランド農産物と普通の食材との間に品質の差はないと証言したのである。これは非常に重要。今はやりの粗製濫造「ブランド」はもとより、伝統的なブランドと言えど、実際は名ばかりなのである。

消費者にブランド信仰を植えつけ、その上でブランドを乱出させ(国産農産物は猫も杓子も「ブランド」指向なのですべての国産品は程度の差こそあれ「ブランド」らしい)、結局消費者から高いお金をぶったくろうとする農水省の企みが破綻することにも繋がりかねない大事件なので、彼ら農村利権集団はカンカンになって怒っている。いい気味だ。

消費者はもっと賢くなろう。悪徳農村利権集団にボラれるのはやめよう。

Posted: Sun - December 9, 2007 at 07:29 PM   Letter from Yochomachi   名言(迷言)集   Previous   Next   Comments (10)

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